薬膳料理としても人気の高いマーラータン。
健康にいいものだろうと思っているけど結局のところどうなの?と思いませんか?
マーラータンは本当に健康にいい食べ物なのか、使われている薬膳や栄養素について調べてみました!
1.マーラータンに使われている薬膳スパイスにはどんなものがある?
マーラータンにはたくさんの薬膳スパイスが使われている!というイメージがありますが…
実際のところ何が入ってるの?と気になりませんか?
入っている薬膳スパイスをまとめたのがこちらです!
花椒(ホアジャオ) | 痺れる辛さの要因。山椒と同じ属性。 |
八角(ハッカク) | 甘い独特の香りを持つ中華スパイス。 |
桂皮(ケイヒ) | シナモンとも呼ばれる。肉桂という常緑樹の皮。 |
淮山(ワイサン) | 山芋を乾燥させたもの。 |
丁香(チョウコウ) | クローブとも呼ばれる。スパイシーな香り。 |
孜然(ズーラン) | クミンとも呼ばれる。カレーをはじめ多くの料理に使われる。 |
良姜(リョウキョウ) | コウリョウキョウというショウガの根を乾燥させたもの。 |
白豆蒄(ピャクズク) | カルダモンとも呼ばれる。果実を乾燥させたもの。 |
羅漢果(ラカンカ) | ウリ科の果実。甘さがあり砂糖にもされる。 |
党参(トウジン) | ヒカゲツルニンジンの根。 |
香叶(シャンイエ) | ローリエとも呼ばれる。月桂樹の葉を乾燥させたもの。 |
棗(ナツメ) | ドライフルーツとしても食される果実。 |
シナモンやクミンなどの耳馴染みのあるスパイスから、
意外なことに甘さのあるスパイスも使われているんですね!
これらの薬膳スパイスが複雑で奥深い味を作っているわけです。
また、最近はスパイスからカレーを作ることもブームになり、
家庭でも専門店のようなスパイスが手に入りやすくなりましたよね。
スパイス目線で好みのマーラータンを選ぶ日も訪れるかもしれません。
2.マーラータンの薬膳に期待できる効果
ここまでマーラータンに入っている薬膳たちをご紹介しましたが、
「そのスパイス、本当に体にいいの?」と思う方もいるかもしれません。
上記のような薬膳スパイスに見込まれている効果をまとめてみました。
期待される効果 | その基になる スパイス |
---|---|
整腸作用 | 八角、淮山、丁香、良姜 |
血液循環 | 桂皮 |
発汗・解熱 | 良姜、丁香 |
殺菌・殺虫 | 花椒、丁香 |
美肌 | 山薬 |
食欲不振・冷え性 | 党参、香叶 |
肝機能改善 | 羅漢果 |
月経不調 | 孜然、棗 |
マーラータンに使われる薬膳たちにはこのような効果が期待されているそうです。
見るからにうれしい効能ばかりですよね!
お店ごとによって配合されているスパイスも違うため一通りには言えませんが、体に良い成分が入っていることは間違いありません。
体を中から整えられそうです。
3.マーラータンは体に悪いのか?
麻辣湯は体に良いものなのか悪いものなのか気になっている方は多いと思います。
まずは良くないとされる理由について調べてみました。
①体に良くないとされる理由
- 長時間煮込んでいる
- 塩分が多い
- カロリーが高い
このような理由が体に悪い理由としてはあげられています。
では、それぞれ本当のことなのでしょうか。
長時間煮込んでいる
マーラータンは一つの鍋で長時間煮込み続けることから衛生的な面で良くないという話が出てきたそうです。
しかし、これは主に中国での話であり日本の飲食店での話ではありません。
中国では屋台形式のお店も多く、日本のお店のキッチンとは環境が違いますよね。
よって、日本のお店ではそこまで心配する必要はないといえます。
塩分が多い・カロリーが高い
これについては数値を見てみるのが確実ですね。
カロリー試算サービスによるとマーラータンのカロリーと栄養素はこのようになっています。
(参考:https://www.calomeal.com/menu_list/detail/0014438)
マーラータンはカロリー551kcalで塩分0.1gです。
これを塩ラーメンと比べてみましょう。
塩ラーメンのカロリーは470kcalで塩分は5.2gです。
マーラータンは塩ラーメンよりもカロリーが高いと試算されていました!
一方塩分量と糖質で比べるとマーラータンのほうが低い数値です。
よって、カロリーはあまり低くはありませんが、塩分と糖質はマーラータンのほうが低いことになります。
気にする指標次第ではありますが、カロリーも大きく高いわけではないので、栄養面でも体に悪いとは言えなそうです。
②体に良い理由
マーラータンが体に良い理由は次のようなものが考えられます。
たくさんの薬膳を使っている
こちらは上述の通りですね。
マーラータンに使われることが多い薬膳スパイスには様々な効果が見込まれています。
そんなスパイスたちを七宝麻辣湯では30種類使用しているなど非常に種類豊富に使われています。
薬膳を取り入れるには申し分ない料理ですよね!
肉や野菜がたくさん摂れる
マーラータンの大きな特徴は好きな具を好きなだけ入れられるところです。
その時に足りない栄養素をお肉でも野菜でもきのこでも。
また辛さが食欲を刺激して箸も進むため、普段取れない栄養素を体に入れるには絶好の機会です!
体が温まる
冷えは万病のもとと言われるように、体を冷やすことはいくつもの体の不調に繋がるといいます。
マーラータンを食べるとその温かさと辛さで体の中から温まります。
さらに薬膳にも冷え改善や発汗作用があるものもあります。
特に体を冷やしたくない女性には味方の料理です。
まとめ
このように、マーラータンは体に良いか悪いのかについて見てきました。
結論としては、おおむね体に良い料理だと私は考えています。
カロリーが低いわけではありませんが、薬膳をはじめとした日常で摂れないような体に良いものを摂る機会としてはマーラータンは最高です。
何事も食べすぎや偏った食事には気を付けながら、健康な食生活を楽しみましょう!
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